アメリカの貿易赤字は増え続けている。簡単に言えば、アメリカ人は輸入で生きているが、それを輸出では賄っていない。では何で賄っているのか言うとドルの増刷でず~っと賄っている。小難しいことは抜きにして、貿易収支とM2(≒通貨供給量)のグラフを見れば分かる。基軸通貨の強みである。

(出典)株式マーケットデータ

(出典)世界経済のネタ帳
ロシア・ウクライナ戦争でハッキリとバレたのはアメリカの生産力低下。兵器を送ると言っても作れない。原材料(エネルギーなど)と金融とITではモノは作れない。アメリカのGDPはほとんどがサービス業(80%ほど)で、それは役に立たない医療(医療費は増えてるが平均余命は短くなっている)やバカ高い教育や訴訟費用などでインフレしている。基軸通貨の上に胡坐をかいてきたツケでしょうか。
このままドルが永遠に増刷しきれれば良いが、BRICSがまとまればドルなんて別になくても生きていけるかもしれない。今そうなってドルが暴落すれば、アメリカ人はホントに生きていけなくなる。
アメリカが必要なのは、
①まずはドル防衛:基軸通貨としてのドル保全だが、基本はエネルギー(石油とか)の代金決済。これまでは主に軍事力で守ってきた。今回もインドにメチャ関税で圧力かけているし、ノルドストリームも破壊した。もう背に腹はかえられぬということかな。でも、一方サウジは上手く立ち回ろうとしている。
②その間に国内の生産力拡大:まずは自給だが、輸入を賄うだけの輸出が欲しい。関税をかけたり、日本から80兆円出させたりしているが、ここまで落ち込んだら生産力の復活は簡単ではないでしょう。それまでドルが崩壊しなければいいが。
③ドル安誘導でダブついたドルの回収と輸出の拡大:注意しなければドル崩壊の引き金を引く。
のように見える。
トランプ大統領は関税は「輸出国が払う」みたいな発言をしているが、実際にはアメリカ人が払う。トランプ大統領は「お前ら❗️その分値下げしろよ❗️」と暗に脅している。
一歩間違えば輸入品値上げ、インフレでアメリカはさらに崩壊する。左団扇のロシアには対抗できず、トランプ大統領は必死のパッチ?そう見えるが、どうかな?
私の予想ではこのままではアメリカはコケる。今回はロシアの勝ち。日本もこのままでは一緒に沈む。アメリカ船長の船にはヨーロッパ、5アイズ、中南米、日・韓が手下やら半奴隷やらとして乗っているが、このままで良いのかどうか?


