ドイツでは現時点では東西で支持政党が真っ二つに分かれています。西側は現連立政権(CDU/CSU)、東側はAfD。このAfDは今はやりの「反グローバリズム」政党で欧州では特にイギリス、フランスで急速に票を稼ぎつつあります。

今回の騒動はその西側のノルトライン=ヴェストファーレン州という州議会選挙のAfDの候補者がこの2週間ほどで7名が突然死したという話。この州は州都が有名なデュッセルドルフでドイツの最大の人口と工業生産を誇る重要州です。CDU/CSUは死守しなければならない州とも言えます。そんな中で起きた相次ぐ突然死。警察は「事件性なし」という一方、AfD党首は統計学者と共に「統計的にもほぼあり得ない」と言っています。
以下、BREITBARTの報道を抄訳します。
・AfDの候補者数名が、国内で最も人口の多い州で今月の地方選挙に向けて死亡した。
・ドイツの記録紙「ディー・ヴェルト」によると、ノルトライン・ヴェストファーレン州で9月14日の選挙を前に、少なくとも7人のAfD候補者が死亡した。
・当局は、これまでのところ、いずれの死亡者にも不正行為の証拠はないと強調している。
・ドイツのドイツ通信社は、次の投票までに合計16人の候補者が死亡したと指摘した。しかし、欧州懐疑的な右翼政党以外に、複数の死者を出した政党は他にない。
・警察はすでにAfD候補者の死亡のうち4人の自然死を確認しており、今のところ他の候補者には不正行為(=殺人など)の兆候はないと述べた。
・ノルトライン・ヴェストファーレン州選挙管理委員会の報道官はDPAに対し、死者数は過去の選挙よりも「大幅に多くない」と語り、同州の議席に数万人が立候補した。
・RTL/NTVトラッカーの最新の世論調査によると、AfDは26%でドイツで最も人気のある政党であり続けており、フリードリヒ・メルツ首相率いる中道派のCDU/CSUは25%で後れをとっており、連立パートナーの社会民主党は13%で3位に低迷している。


